忙しい女性にも健康と癒しを・・・女性のための出張鍼灸治療院

初めての鍼灸体験記：30代女性の治療前のひとこと

20代から肩こりに悩まされるようになりました。
冷え性で、夏の冷房で調子を崩すことが多いです。
鍼灸は初めてです。
マッサージは好きで良く行くのですが、部分的なものですし、体全体を診てもらうというのも初めて。
脉状診には、少し神秘的なものを感じます。
とても楽しみです。

治療開始　初めての塩灸（しおきゅう）の心地よさ…。

治療しやすい洋服で、自分のベッドに横たわったら治療の開始です。
血圧を測ってもらったら、体を温めるということで、「塩灸」というものをおなかの上に置いてもらいます。
15ｃｍ四方の障子紙の上に塩を盛り、その上に、手で成型したもぐさに火をつけ、のせたものです。
おなかの上に、さらさらと温かい砂が動くような感触。
あたたかさはじんわり程度で、かなり穏やかです。
それでも、内臓にゆっくり届いてゆくような優しさを感じます。
香りはどこか懐かしい感じです。昔の日本の夏をイメージする香り。まぶたの裏に、お盆の風景が浮かんで来ました。

そうこうするうちに、とても心地よくなってきました。　

待ちに待った「脉状診（みゃくじょうしん）」

私が神秘を感じた脉状診（みゃくじょうしん）。 　
治療中、何度か脉状診をしながら、体を理想的な状態に持ってゆく、ということをしてゆくそうです。

まず、寝たままの状態で、腕を取ってもらいます。
軽く肘を立て、脉を診てもらいます。

数箇所で深いところ、浅いところの状態を見るようですが、すっと善木先生が集中されたのがわかりました。
私がそっと目を開けて、善木先生の様子を見てみると、軽く目を閉じて、耳を澄ませるように私の体の状態を探っていらっしゃいました。
これは、右手でも左手でも行っており、時々からだの状態について質問を受けました。

鍼を…体の内面に意識が向かいながら、眠りに落ちました。

体の状態を鍼で調整してゆきます。
まず足元から。
驚くほど迷いがなく、トントン…と小気味良いリズムでうってゆきます。

心の底から、信頼して施術してもらおうという気持ちが沸き起こりました。
痛みはほとんど感じません。
部分的にちょっとピリっと来るところもありますが、それも数秒のこと。
とてもリラックスした状態です。

そして、婦人科系にも効く腹部から下腹部にも打って頂きました。
眼精疲労もあったので、顔にも。
そして、首肩の辺りも仰向けのまま打って頂きました。
このまま、しばらく寝ていてください、とのこと。
「置鍼（ちしん）」といって、鍼を置いたまま、時間をおくということらしいです。
その言葉を聞くと急に地球の重力を感じ、心地よい疲労感とともに深い眠りに入りました。

一度、鍼を抜いた後、単刺（たんし）へ。

20分位経ったでしょうか。鍼を抜いてゆきます、とのこと。
とても丁寧に抜いてゆきます。

また、脉状診して頂き、その後、「単刺」といって、鍼を入れてすぐ抜く、という作業を繰り返すという治療に入りました。
施術を受ける者からの印象としては、先ほどの「置鍼（ちしん）」となんら変わりはありません。
しかし、効果も目的も違うようで、体の中の働きが強すぎるところを緩める、ということをするようです。
先ほどとは違う部分に打ってゆきますが、患者さんによって違う場所に打つことになるそうです。
そして、うつぶせに。

大のくすぐったがりの私の関門、「背中」…しかし、ミラクル！不思議と平気でした。

不思議です。
背中を触られると反応してしまい、自然と体が動いてしまい、マッサージしてもらうのも大変、というのがいつものパターンでした。
しかし、善木先生の場合は大丈夫でした。
私の呼吸や間合いを見て、なるべくくすぐったくならないように工夫してくれている感じがしました。

「私の体の疲れを分かってもらっている…！」という喜び。感じました。

打つ前に、指で軽く押して、体に鍼を当てるところを伝える、ということをしているそうです。「体へのお知らせサイン」ということなのでしょうか。 　
そのサインが私にはとても心地よく感じられました。
私の疲れを知ってもらっている、ああ、分かってもらってる…という喜びを感じました。 　
先生の指先から伝わってくる癒し。 　
幸せな経験です。
この「体へのお知らせサイン」は鍼を抜いた後も、終わったよ、という合図で送っているようでした。

終了。そして……。

ほぼ1時間。
短い時間ではありませんが、自分の部屋の、いつものベッドという場所もあって、リラックスできていたので、あっという間でした。
「はい、これで終わりました」と言われ、起き上がると心地よい疲労感。でもすぐには、治療が終わったという実感が湧きません。
立ち上がって、お茶を飲んで…と10分くらいして、突如、体がとても軽くなったのを感じました。
なにこれ！？
凝り固まっていた首のまわりはほぐれて、ふにゃりふにゃり。
慢性的にむくんでいたふくらはぎはすっきり。歩くと、ものすごく足が軽い。床がふわふわしているように感じてしまいます。 　
体はすこし汗ばむ程度にあたたまり、非常に快適です。
心地よい疲労感があり、眠くて仕方ありません。 　
足元は軽く、首肩は柔らかく。体は緊張がほどけて、少し重く…という感じです。 　
今まで辛すぎて気付かなかった自分の体の疲れに気付いてしまった、という感もあります。 　
今晩はぐっすり眠れることでしょう…。

治療後の体験者のひとこと。

善木先生の鍼灸治療は、スペシャルケアでした。
特に終わった後の6・7時間は夢心地でした。

長年たまった私の体の疲れを自覚し、体の疲れ・重みから開放され、軽くなりました。 　

その晩、眠る直前も、最高に良い気分でした。　
ちょっとベッドに沈む重力を感じながら、こわばりが取れた体をまっすぐに伸ばしながらすぐ眠りにつきました。 　

指が触れるだけで、癒される感じ。脉状診で体を理解してもらっているという喜び。 　
これはやみつきになりそうです。 　
自分で体を良い状態にする努力をしつつ、時には善木先生に見ていただいて、末永くお世話になりたい、と思いました。

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